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シンボルスカの「もらい物は何もない」…詩集「終わりと始まり」より

アンコール放送が持ち上がる、少し前から、ベロ亭はただならぬ状況に突入した。
そこに、5日夜からお客さまを迎える。
いや、違う。3日からは娘が来るし、4日からやってくる助っ人グループもいる。

なのに、この惨状。
ヒデコは、台所の大掃除を始めた。
二人とも今日は、心身のメンテナンスを兼ねて、鍼灸院へ。
その後は、イベント当日の心得の整理、感想、メッセージ、
参加者の想いが綴られたメールの整理。

ついでに、私は昨年10月からのメールで、
大切なものをプリントアウトしたものの整理。

つい1週間前にプリントした時には、斜めに読み返しただけで、
めまいがしそうだったけれど、今日は、少し冷静に整理した。
まったくもって、この日々とは何だったのか。

床に散らばっている資料の整理も、おとといしかけていたのを整理し始めて、
ふと、手に取ったシンボルスカの詩集「終わりと始まり」。
こういう時に限って、どんどん詩が判る。
台所の大掃除をするヒデコの隣りで、朗誦するように読み聞かせる。
三篇目に次の詩に行き着いて、
黙読、絶叫、沈黙。

「落ち着かせるために読んでいるって言っているくせに、反対じゃない」
とヒデコ。いやいや、ブログにしたためると、落ち着かせる効果は倍増しそう。
時間はないけれど、魂の栄養も必要な時だ。

今日、ヒデコがFace book にアップした内容と呼応するから、
なんだかおかしいし、切ない。うーむ、うむうむうむ。
ヒデコのその書き込みは、なんと「ベロ亭芽吹きツアー」の参加者の数と同じ、
16人の「いいね」の連呼に囲まれていた。
もちろん、全く別の人だけれどね。
ヒデコの書き込みの最後の一行は、
「夢に遊ぶ人みたいやな。いや、真剣な遊びは高くつく」。

さて、最近出逢ったポーランドの女性詩人、シンボルスカの詩は…。



もらい物は何もない

もらい物は何もない、すべては借り物
借金で首が回らないほどだ
自分の代金を
自分の身で支払い
命の支払いに命を投げ出すことになるだろう

もうそういうことになっていて
心臓も返さなければならないし
肝臓も返さなければならない
指だって一本一本どれもこれも

契約の条件を破棄するにはもう遅すぎる
借金はわたしから身ぐるみ
それこそ皮ごと取り立てられるだろう

借りを背負った他の人たちの群にまぎれて
わたしは世界中を歩き回る
翼の返却を迫られて
困っている人もいれば
葉っぱの清算をいやおうなしに
しなければならない人もいる

借方には、わたしたちの体の
すべての組織が含まれている
まつげ一本、茎一本といえども
返さずに持っているわけにはいかない

貸借対照表は正確で、何も見逃さない
どうやらわたしたちは
無一文で取り残されることになりそうだ

ただ、どうしても思い出せない
いつ、どこで、何のために
わざわざこんな金勘定の口座を
開くことになったのか

それに対する抗議を
人は魂と呼ぶ
そして、この魂だけが
貸借表に載っていないただ一つのもの




20分でこのブログを書いた。
さあ、資料や部屋の整理だ。
参加者のリスト作りだ。
タイムテーブルの作成だ。
アンケート作りだ。

貸借表に載っていないただ一つのもののために。


ケイコ
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COMMENT

シンボルスカ! 最近 借りてこようか、手に入れようかと思ってまだ開けていない大注目の詩人です・・・遺稿集のために友人の言葉を大量に読んでいるとなかなか他のものが読めなくて。ああ、こんな詩もあるのですね。亡き親友が大きく頷きそうな詩です。

| けろたん | 2012/05/02 19:58 | URL |















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