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ぎらっと生きる…ユーストリーム生放送、今日はちょっとマンネリ化?(翌日面白補足)

これで、三回目の、大阪の「発達障害をもつ大人の会」の、
ユーストリームによる生放送を、二時間くらい待機状態にしてあけておいて、
ようやく、八時四十分くらいから始まったのを見ました。

前回は、多分、前々回くらいとは思うけど、電話出演。
質問受付なのに、質問っていうより、自己アピールっぽい感じで、
のりのりだねって受けてはいたかなって思います。

それ以前に見たのは、ことわざ特集。
発達に真珠、とか、
ハッタツに交わればハッタツになる、とか、
石橋をたたいて歩かない、とか、
石橋をたたくのに夢中、とか、
石橋をたたいても渡れない、とか、

まあ楽しみましたねえ。
以前に放送したのがたまっていて、いつでも見れるのを初めて見たのがそれ。

で、私にとっての前回、
なんか、ややエキサイトして、でも年の功?で落ち着き払って、
電話出演して、いつも真ん中に座っている女性のレギュラーの人、
えっと、名前忘れた。その人に、
「どこでも、ハッタツ、ハッタツって言って広めちゃえばいいんですよ」
なんて言われて、とりあえず私の世界の中では異議はなかったので、
「そうそう」なんて言って、
でも、電話を切ってから、もののしばらくもたたないうちに、
だってここ、こんな田舎だもんなあ、
「うつ」だって言っても友達が遠ざかるって言っている人もいるくらい、
家族に精神科にかかっている人がいるのも隠す家社会。

えーい、あんなアドバイス?役に立たないわいって思ったものでした。

で、今日の放送は、なぜかいつもこのために東京から夜行バスに乗る、
レギュラーメンバーのニャンマゲさんが、
相方が昨夜、彼のツィートで夜行バス乗った情報をつかみ、
で、明日放送ですか、なんて訊いて、で、まあ前回の経験から、
言っている時間から二時間くらいは遅れるつもりで、開いて待っていたのでした。
そのかんには、安らかに夕寝も。
で、遅れるお詫びの声で目覚めて。

あれが、今日の電話出演のみやびさんに謝っていた電話だったんですかね。

ところで、今日の印象。

ちょっとマンネリ化じゃないのかな。
それに、今日のゲストの知的障害もあるって人、
全然そんなのなかったとしか感じられなかったし、
後半は、あほでよし、あほでよし、が、ただ繰り返されるみたいな感じで
これじゃあ、地方からアンテナを立てて何か探してみようって人には、
残念なことになっちゃってるな、と思ってしまいました。

かたや、画面の横のチャットでは、
地方在住者がほとんどと思われる、
地方で当事者の会を作る可能性をなんとか引き出そうとする言葉が続き。

私、キーボードは早打ちなので、瞬時に、放送にも反応し、
チャットにも参加しという、それなりの芸をやっていたと思います。
チャットの全体の四分の一くらいはやっちゃった感じです。
すいません。アスペじゃないんですけどね。
いまや、グレーゾーンで鍛えた、妙な気を回す、この世界での、
そんな早回しをややしてしまったかもしれません。

でも、皆さん。切実でしたよお。
地方で、ビアサポートの会を作れるかなあ、って。
一人でも会かな、とか、私がそれに一人でもいいよ、いいよって言ったり。

ねえ、どんな分野のマイノリティも、
地方と都会の問題ってやっぱりあるんだよね。
ブルータスお前もか、じゃなくて、
ハッタツよお前もか、的な、
もはや、私の骨の髄までしみている、
地方と都会の落差の問題をしみじみ感じてしまいました。

はっきり言いますよ。
大阪だけで活動している人に、
地方でそのまま生きてくるマニュアルなんて作れっこないよ。

それに、ハッタツにマニュアル、よくないよ。
その通り、地方でやろうとして、やれなくて、落ち込み深くなったりするよ。
おおい、わかってんのかい。
ねえねえ、「ハッタツ障害をもつ大人の会」の方々。
そうレギュラーの方々。

私ね。
ハッタツの人が、マニュアルじゃなくて、
そう人生の初期に、思想信条を持ってしまうと
どうなるか、どんな生き方になるか、どう人生を形作ろうとするか、
そんなことを研究対象にしたいと思ったことがあるんです。

マニュアルのほうが、まあ、取り説じゃないけど、
変更可能、臨機応変もありかもしれないけど、
それにしても難しいよ。

ハッタツにマニュアル、危険です。
もしかしたら、希望が絶望に変わったりもしますよ。
これ、私がいくら自己肯定していても、
なかなか、この土地では、私がハッタツって言えない現実の中から、
語っている、いつわらざる実感です。

そのうち、ほんとお会いしましょう。
私、大阪に奇数月は出ているんです。
で、うまく放送と合わないかな、なんて、いつも、
思っているんですよ。
で、地方にも通用するピアサポートグループ作り、一緒に考えられないかなあ。
そういうの、考えられる、そういうネットワーク作りませんか。
大阪での知恵も拝借して。

まあ、ハッタツにネットワーク、難しいかもしれないけれど、
でも、あれだけの人が、ユーストリーム放送、必死で何かつかみたくて、
東北からも各地からも、聞きに来ているんだから、
一緒に考えましょうよ。
そう言う私は、大阪から二百キロほどの北陸住まいです。

簡単に、マニュアル作りましょう、って言っちゃうのは、
それって、私に、前回、
周り中に「私ハッタツ、ハッタツ、って言えばいい」って言って、
うーむ、この私の状況、わかってないよなあ、と思ったのと、
同じこと言っているってことになってるって、判ります?


ちなみに、娘は自閉症の診断を受けて、
二ヵ月後、ほとんど事故に近いような形で亡くなっています。
そして、私が診断を受けたのは、
あくまでも、娘と共に生きていこうという中で、
受けた診断だったので、私は例外的に年齢がかなりいっています。

子ども時代は自閉症。
四十代以前はアスペルガー。
まあ、診断を受けた時は、グレーゾーンの「特定不能…」。
医師の、私の生育歴をみたうえでの、昔々の仮想と、
その当時、そう、もう3年前となる診断です。
今、かなりアスペっぽく戻っている感もありですが。
副作用で、鍛えたはずの精神が、丸裸に、もう一度なった感ありだから。

でもね、私、こうやって楽しみながら、
娘の残した宿題と共に生きていこうと思っているんですよ。
だから、いろいろ言っちゃいます。
だから、参加しちゃいます。

今日は、ニャンマゲさんが余り語るチャンスが少なかったせいもあるのかな。
例の、ことわざ特集の時、ニャンマゲさんの頭の中、
なんか、すごく私と似ているって思ったんですよねぇ。
私って、こういうこと、男の人の言動とかに、よく起こる。

ドナ・ウィリアムズは別だけどって言ったら、誰か怒る?


とにかく、まあ、いろんなときがあるのはオーケー。


私もそうだし、娘もそうだった。


でも、ハツタツにマンネリ化、はいやなんだ。
ハッタツがハツラツは無理でも、

石橋たたきすぎでも、
石橋渡れなくとも、
でもね、みんな切実なんだよん。

そんなの、私が言うまでもないって判ってるけど、
その切実さに、私も加わって、
一緒に面白くやりたいなあ。

マンネリ化もよし。

その上で、「地方」も視野に、
見えない所を想像するのは、ハッタツは苦手だけど、
だけど、同じハッタツ同士。

やりません?

やりましょうよ。

ケイコ

はたと気づいて、また定型発達者向けの、丁寧すぎる補足

各種のことわざが、発達障害と重ねて語られているのに、「定型発達」のお気の毒な想像力の皆さま、ついていっていますか。
ほんとは、こんなこと説明したくないんですよね。だって、私達発達障害者は、かなり長い間、いえ、場合によっては死ぬまで、そう生きている限りでしょうねえ。
定型発達がマジョリテイの世界で、なけなしの、あるいは底なしの直観力総動員でものごとを見分けたり、見えない目で、聞こえない音を聞いたり、考えられない努力と苦労を重ねているからです。
たまには、反対になって、こちらに想像を巡らしてもらってもいいのになあ、と思うのは私だけではないと思われますしね。

発達に真珠
……ぶたに真珠、の言い換えですから、当事者以外は厳禁ですよ。
よほど、関係が良くても、このての物言いは、人間関係うまくいかなーい、って嘆いていることが人生のほとんどを占めるタイプの自閉圏の人間には、きつい表現となります。
実は、昨日も、相方が、私のある事実の言い回しを、私の省略も悪かったのですが、聞き間違えて、「完璧、ずれまくっている」って私に言って、例によってケンカになりかかりました。
たまたまいま手伝いに来ている、息子のカラの、「二人とも、脳の構造が違うんだから」という、「大人」的一言で、丸くおさまった次第です。
いつも、どこかずれてるんじゃないか、と不安が消え去らないことが多いのが人生になっている発達障害当事者は、ずれていない確信に対しては、またまた固執しますからね。傷が深いだけに。

ハッタツに交わればハッタツになる
……これは、それなり自閉症度が高めの人になら、起りそうな現象です。自閉圏に程遠い人も、交われば交わるほどに、巻き込まれたりするのかなあ。ただ、私の相方は、私の姿、立ち居振る舞い、思考形態、ありとあらゆるおつきあいを、35年間続けていますから、自閉圏の人を見つけるのは、とてもたけているし、つきあいかたも堂に入っている場合も。ただ、どうしても、こういう発想になるのが、判らないってぼやいていることも多いんですけどね。

石橋を叩いて歩かない①
石橋を叩くのに夢中②
石橋を叩いても渡れない③

一番は、まああんまし意味ないかな。叩いても、何しても、体が動かないときは動かないって程度のこと。そもそも石橋は叩いて歩く必要はないんですけど、そういう状況判断とは関係なく、歩かないときは歩かない、それだけ。
二番は、もう過集中しちゃって、それが石橋だとか、何だとかは関係なくなる状態のこと。石橋だから、壊れないでしょうけど、石橋じゃなくて、吊り橋なんかでも、怖さ忘れて、網目の研究に夢中になって、他の人が渡るのに困るほど揺らしていても気づかないなんてことはありそうです。
三番は、一番と似ていそうでいて、似て非なるもの。注意に注意を重ねても、怖さがおおきくなると、まあ渡れません。前に進めません。これ、大変な状況なんですよ。時には笑えない。

発達にマニュアル・ハッタツに思想信条
これは、私が昨夜作った、警句的な思いを込めた新辛口ことわざ?
比較的「字義通りの解釈」とか「ことわざや比喩が苦手」ということの多い自閉圏の人間は、マニュアル通りになんとしてもやろうとして失敗したら、それはそれは大変。思想信条に至っては、人生の初期の挫折感なんて、人一倍、いえ人の百倍は大きいかもしれません。その思想信条が、考えても考えても、正しいと思えるほどにね。これは、私の人生の課題としての研究でもあります。あれっ、秘密にしておこうと思ってたのに。ちなみに、私は言葉の含蓄するものは、比較的早くに克服したほうかなと思っています。むしろ、それ以降は、そのことに凝る方向に行きがちかも。これはこれで、固有のこだわりだったり。ははは。

ハッタツにネットワーク
これ、なかなか難しいのは誰でも判りますよね。でも、意外な直感的ネットワークとか、それぞれ孤独ないしは、孤立よしとした、やや正しすぎる個人的自立に基づいた、不思議な共和国的なネットワークができる可能性も否定できないところ。これ、私の理想かなあ。
有名なホームページ『アスベルガーの館』の中には、自閉圏の国を想定したページがあって、なかなか国際交流が難しかろう、という記述があります。このホームページ、まだあるだろうし、よかったら覗いてみてください。「自閉」ないし「ハッタツ」という窓から見える世界を、あなたも体験できるかも。
そう、それこそ、ハッタツに交わればハッタツになる、ですよね。

ハッタツよお前もか
これって裏切られるときに言う言葉でしょ。ブルータスがシーザーに。まあ、ハッタツの人は、他意なく、まるで人を裏切っているようなこと、言ってしまったりしているんです。大目に見てくれないかな。それって、ずいぶん、本人は生きやすくなるんですよ。なんというか、歯に衣着せられないんです。着せる衣を、持っていないんですよ。だって、歯は自分の歯が、本当は一番食べやすいし、口の中も気持ち良いでしょ。

ハッタツがハツラツ
これは私の夢。わたしが、娘ののえと共に経験してみたかったこと。めざしますよ。これからも。のえが残してくれた宿題だと思っています。たとえ不可能そうに見えるこの世でも。
ハッタツなりの感受性の鋭さ、感覚過敏、世界観の独特の構築の仕方、昔の人が失った感覚をあるがままにたずさえているあり方。そんなものが当然のこととして、まかりとおる世の中になったら、彼らは、まさにテンプル・グランディンのように、溌溂と生きられることでしょう。
のえ、今、天国で笑った?
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| 自閉圏のつらさと豊かさと | 00:09 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

うーん、分厚い書物の注釈ページのような補足、読みました。今になって親友の残した言葉を少しずつ読んでいます。今の私とならかわせた言葉もあるかもしれないと思いつつ。

| けろたん | 2011/06/23 21:22 | URL |

のえも、診断時に、小学校の時は比較的特性が顕著に出ていなかったと言えますね、と先生に言われました。小さい子たちを子分に遊びまくっていたギャングエイジだったからかな。でもね、同い年の子とは難しかったんです。その頃から。

自閉圏に男の子が多いのは昔から言われてきたけれど、本当は女の子のほうが、「隠れ発達障害」が多くて、二次障害と共に苦しんでいたりするのかも。ある種の生物学的「協調性」ごときものが、隠してまうように考えています。子育てしたりとかも含めてね。それがいくら、大変な神業でも。

トランスの場合は、もっと複雑な場合も、逆にそうでもない場合も。開き直りできる人とそうでない場合の違いとか。苦悩の深さって、他人には測れないものがあるのかも。

ゲイよりレズビアンのほうがカミングアウトしにくいし、F to MないしX のほうがその逆より、微妙できわどい、自己自認や自己肯定への道を歩かねばならない、そんな感覚を最近、広がった人間関係の中でも思います。広がり深まった自分の中の感覚と世界でも。

ああ、でも、現れないなあ。私と喧々諤々と渡り合える、当事者。誰か紹介してくれないかなあ。

みんな、天国なんてさびしいよ。おーい。みんなどうしているんだい。出てきておくれよー!!

| ケイコ | 2011/06/23 16:47 | URL |

故・親友が「石橋を叩いて壊す」と言っていたような(未確認)。人生の初期に思想信条を持ってしまうと・・・ドキッとします。親友の気高い信念と、懊悩の深さが想われ。北海道新聞にはちょうど、当事者の女性に限った自助グループが紹介されていました。「自閉症には性差があり、女子は診断されにくい」と。そういう側面もあるのかと思われつつ、じゃあトランスの人は性の2分法の中で余計孤立しないかとも。

| けろたん | 2011/06/23 14:01 | URL |















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