PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

いつもと何も変わらぬお正月

2009年最後の日本語の授業と、
1月半ばの地元でのキャラバンの案内の発送準備とを、
街中にある日本語教室のスペースで終えて、
雪道をえんとこさと、ジープで帰って来て、
それから、途中から紅白を人並みに見たりしました。

2年前は、のえがベロ亭にいて、
一人一人の出場者に余りにもあれこれ文句を言うものだから、
ゆっくり聞くどころではなかった紅白。
それで、去年はつらくて見なかった紅白を、
今年は途中から見ました。

日本語教室は、定例化した火曜水曜木曜が
年末の三日間と重なったこともあって、
今日までけっこうびっちりやりました。

いつもは忙しい中で駆けつけて愛想さえ忘れて、
疲れ振り切ってがんばっている生徒の一人も、
昨日は「今年はありがとう。またよろしく。」
なんて殊勝に熱い挨拶をしてくれました。

そんな日々の中に、子どもの一人の病気が投げかけるものがあります。
遠い都会に住んでいるけれど、
今は毎日、アンテナをおろすことはなりません。
何を言っているの?いい大人でしょう…、
と言われたことがあるけれど、
そうはいかない現実を生きている親子が日本中、
世界中にいることを忘れないでいただきたいと思います。

私は、のえのことがあったので、
もう一人、子どもを気遣うことになると、
そして、毎日ひたすら一人一人にアンテナを立てる、
日本語授業が続いていると、
精神的にも神経的にも満杯になるようです。

昨日、招かれた先の忘年会で、
本当にしばらく自分がなんであるか、
自分がどうしているか、
自分が何に向かっているのか、
が停止してしまいました。

そこのお宅は、治療師の人たちのお宅だったので、
厚い治療をその場で受けたようです。

前にも後ろにも、どこにも行けないような、
そんな気持が立ちはだかります。
どうしてここまできて、こんなことが、
と思います。

そんな気持を切り替えさせてくれたのは、
今日のどかっと降った雪と、
ブラジル人生徒との授業でした。

一月半ばのワークショップへのゲスト参加を快諾してくれました。

夕飯を食べたり、夜食にそばを食べたり、
その合間に紅白を味わったりしているうちに、
いつの間にか、2010年になりました。

今のベロ亭は、本当にどこまでも私とヒデコ、二人のベロ亭です。

ただし、アンテナを立てなければならない事柄は、
のえルームだけでなく、本当に胸に迫ることごとがあれこれあります。

それでも、なんということはなく、
のえが一日たりとも存在し得なかった最初の年、
2009年すら、過去の年としてしまいました。

私もあと2年で還暦という、そんな年が近づいてきました。
ずっと、五十代のつもりでいたんですけれどね。

そして、ベロ亭はもう二度と、お正月には誰も来ないことが一番いい、
ということが証明されているかのように、
静かな二人の時間が、いつもと何の変わりもなく流れていきます。

私としては、家族が全員集まるなんてことは二度としたくはないです。
少なくとも、ここベロ亭では絶対ありえてはならない、そう思っています。
のえがいなくなってから、
もうもとのベロ亭はなくなったと思っていますから。
だからこそ、誰も来ないし、それでいいのだと思います。

まあ、たまたま何かのイベントでもあって、
全員とは言わないまでも、何人か「もと子ども」メンバーが集まる、
なんてことがあるのは、悪いことではないのかもしれません。

そんなことを思っている私なのに、
それでも「子ども」という存在は、
私を心配してくれたり、心配がいやで罵倒したり、いろいろです。

でも、家族が二人きりだと、
それ以上でもなく以下でもなく思うとき、
家族の意味はさほど重すぎはなくなるようです。
家族は、その意味を問われすぎるとき、その存在意義を、
ぐらぐらと揺るがされるのかもしれません。

そういう意味で、ベロ亭のありかたに迫る「取材」が続いていることは、
微妙に、「もと家族」たちを揺さぶっているのかもしれません。

原点はこの二人、
そう言ったらすごく怒られそう。
でも、みんなつながっている、と言ったら、ものすごく負担がられそう。

この二人から出発して、一人一人に戻る。
この私に戻る。
それでいいのだと思います。

そうして、「いつもと何も変わらぬお正月」は
素早く幕を開け、そして、いつもと変わらぬ、
悲しみと喜びの日々が、
苦しみと楽しみの日々が、
また続いていくのでしょうか。

雪が降る。
あなたではなくて、もう何も来ない。
ただ、ここに在る。ただ、ここに二人在る。

それでいいのだ、と思います。

そうして、始まりつつ何も始まらない。
そんな月日を重ねていくのでしょうか。

雪が降る。
何も来ない。
何も来ない。
どこへも行かない。
ここに在る。

雪が降る。
何も来ない。
何もない。
どこへも行かない。
ただ、ここに在る。

そして、穏やかになった苦しみだけが、
またゆっくりと
私を満たしていくのでしょうか。

ケイコ


スポンサーサイト

| ベロ亭から | 01:41 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

大げさに「新年」を演出する社会にいつも、めでたくなんかないのにと心の中で腹を立ててしまう自分ですが、連続であるはずの時を区切り重ねさせられる恥ずかしさとむなしさと焦燥と諦めが、年々強くなっていくようです。北海道TV制作のドラマ「ミエルヒ」が各地の局でも放映されるようです。「ここにただ生きる」人の姿がさりげなく描かれていました。

| けろたん | 2010/01/01 21:46 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://puentenokai.blog26.fc2.com/tb.php/663-d21b9b5c

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。