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のえの生誕39年の日に

昨日、12月21日は、のえの生誕39年のその日でした。
もしも、生きていたなら、あと1年で40代だねえ、なんて言いながら、
電話で話すか、メールでやりとりするかしていたのでしょうか。

よく、生前ののえに言っていたものでした。

…40代になったらもう少し楽になるはずだから、もう少し、もう少しだから…

のえは、にもかかわらず、38歳の去年の誕生日まで3ヶ月に満たない10月5日に、
急逝しました。それからも、早いもので1年と2ヶ月半。
月日は本当に速く、早く、駆け足で去っていきます。

そうして、一周忌も過ぎ、徐々に、日々の内側から、
きりきりする悲しみのようなものが、やわらいでいっているのを感じます。

おそらく、それでいいのだと思います。
身を切る悲しみと共に生きていくのは、それはそれは、力の要ることですから。

久々に、ヒデコと私、ケイコで開く「のえルーム」のオープンデー。

20日は、8時間のオープン時間の間に、
総勢7人の人が、入れ替わりながら来てくれました。

ふっと、私とヒデコ、集った人たち数人が、
しんと黙っていることがありました。
言葉に詰まって黙っている、というのではありません。
ただ、ぽつんと黙っている、そして、しんと空気が澄んでいるような、
そんな瞬間のことです。

居合わせた人たちは、のえ、という縁がなければ、
のえが亡くなることがなければ、
こんなふうに集うこともなかった顔ぶれでもあります。

不思議だな。
いいんだな。
こんなふうにいるだけでいいんだな。

そんな思いがよぎる間もなく、またぽつりぽつりと言葉は引き継がれて、
そして、穏やかな、静かな時間が流れていきます。

昨日は、アベさんが買ってきてくれたケーキに、
大きいろうそく3本と小さいろうそく9本を並べて、
火をマッチとライターでつけて、
のえの「ひとりぼっちの夜」の最初のフレーズを皆で唄いました。

…ひとりぼっちの夜には、鼻歌を唄おう。
さびしい気分は飛んでいく。お月様が見てるよ…

「ほら、みんなこんなに集まってくれてるよ」
私はのえに語りかけ、そして、イチ、ニ、ノ、サンで、
全員で火を吹き消しました。
とっさに思いついて、呼びかけてしたことですが、
私にはそれ以外にない、そう思えてしたことでした。

のえが、誕生し、生き、そして今はいないこと。
今はいないけれど、皆でこんなに思いあっていること。

火を皆で吹き消す時、そんな事実がしんしんと、
それ以上でもなく以下でもなく、しみて、すとんと胸に落ちて、
私の中で、まだ時々、ぐいっと心身をむしばむこともある悲しみが、
ふっと結晶のようになって、宝石のようになって結んだ気がしました。

帰りの電車で、二日間の「のえルーム」の疲れを癒しながら、
ヒデコと二人、ほほえみあいながらお弁当を食べ、
穏やかな気持でうとうとしました。

働ける時は働いて、疲れた時は深く眠って、
過不足ない感情のさざなみと共に、ゆっくりあろう…
そんな声が自分の中からしみでたような、そんな気がしました。

のえ、生まれてくれてありがとう。
のえ、生きていてくれてありがとう。
しっかり、どこまでも、のえらしく、生きていてくれてありがとう。

のえ、今なまなましく生きた姿を見ることはなくとも、
こんなにも皆の中に、ひしと刻まれていて、
こんなにも私達の時間の中に、のえの一生が原石のように光を帯びて、
あること。

それは、光を帯びない硬い結晶のようなもので、
悲しみと相似形だが、違う。
そして、かたい意思にとりわけ似てもいて…。

ケイコ
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