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のえの時間が降りてくる  …  一年目の、のえと語る会  その2

お盆の頃、精読し始めた、のえのブログの日記「お月様が見てるよ」の文そのものを、
この会で、朗読しようと決めたのが、いつだったかは忘れた。

本当は、久々に自分自身の言葉を紡ぎ朗読しようという計画だったと思う。

しかし、この、のえの日記を読みすすめるうちに、
しかと刻まれていったことがあった。
のえは自分の、生きる苦しみを、うれしさを、日々のぎくしゃくを、
浮きすぎ、沈みすぎの時間を、
こんなにもまざまざと、この日記に映し出しているではないか、と。

自分の言葉が出ないという、言い訳しようがない理由はあったが、
いつしか私は、のえの言葉の黒子となって、
のえの、最ものえらしい時間に紡いだ言葉を、
20日の参加者の前で朗読しようと思い始めたのである。

お盆の頃から始めたとはいえ、のえの言葉の一字一句をもらさず、
心にとどめ、意識に刻み、その向こうの、のえのその日その日の思いに、
寄り添いながら、のえの生きた時間をたどりなおす作業は、
そんなに簡単なことではなかった。

そんなふうに我に返れる時間が、私のこの日々には、あきれるほど少なかった。

さらさらと読み流してみることもあったけれど、それは読んだうちには入らない。
そんなふうに触れたあとには、もう一度、必ずじっくりと読み直した。

去年の春頃までは、まだ良かった。
良かった、とはいえ、のえの時間をたどるつらさに変わりはない。

それに加えて、夏、そして九月と入ると、読み進むのは拷問に近かった。

それでも、私は最後までたどった。
のえの遺書に他ならない、10月4日のその日まで。

そうして、きらめく言葉の日々が、幾つか付箋によって区分けされた。

その中から、去年の6月30日の日記「こころのおもさ」をよむ、
というのは、間もなく決められたことだった。
一言一言が余りにも、のえらしく、のえの特性を語っていて、
生きづらさ、浮き沈み、日々のぎくしゃく、
自分の忘れ物の行方を思う気持、
そんなものが、精彩を放っていたからだ。

しかしだめだ、これだけでは、と間もなく思った。
のえらしい、晴れの日を伝えたい。
のえらしい、ありがとうの思いも伝えたい。

そうして、3日間の日記の内容は決まっていった。

決めつつ、その言葉の流れを、何度となく私はたどった。
声を出して、10回はよんでみた。
心の中で声になる前に、何度となく反芻もしてみた。

最初は涙が止まらなかった。
のえの、その時その時の時間が、私に迫り、私を満たし、私は打ちのめされた。

しかし、私はそれをくぐりぬけて、峠を越え、広いところに出なければならなかった。

試練のようでもあり、禊のようでもあり、荒修行のようでもあった。

当日は、朗読とジョイントするサックスのマサの到着が大幅に遅れて、
自分ひとりでよむ覚悟も一度は決めた。

だが、マサはぎりぎりセーフで間に合って、
私自身は、開場時間に、大切な人々に挨拶するという、
二度とないかもしれない機を逃しつつも、
マサと一度音合せをし、打ち合わせ、
そして、本番に臨んだ。

マサの即興の演奏との波も手伝ってはくれた。
そこまでにいたる日々が、私を押し出してもくれた。

しかし何よりも、そのとき、のえの時間が、私に降りてきていた。
とどめようもなく、疑いようもなく、はみだしもせず、おさえすぎずもせず、
そのとき、のえの時間が、ひたひたと私に押し寄せてきた。

何も思わなかった。
何も考えなかった。

私は、のえの時間のメッセンジャーとなって、
声を放っていた。

きらきらしたのえ。
悩み戸惑うのえ。
自分をさがすのえ。
はっとしたように、感謝の産声を上げるのえ。

のえが降ってきて、私はそこに立っていた。
のえと共に、のえそのものを抱きしめながら、
のえの光をさがしながら、さがした光を伝えながら。

ありがとう、のえ。

あのとき、確かに、
のえの時間が、至福のように私を満たしていた。

溢れる涙をぬぐうことはなかった。
溢れる思いをとどめることはなかった。

それは過不足なくそこにあり、私を満たした。

40人余りの参加者を前に、
マサとのインプロビゼーションに押し出され、
裏打ちされ、呼び覚まされながら、
あなたはそこにいた。

のえ。

本当にありがとう。

ケイコ
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