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極限のむなしさ

午前二時二十分の教室の片隅のコンピュウタア。いいや、かつて教室であったらしい、ただ、閑散としたあるマンションの一室といったほうがいいのかもしれない。

彼らは、とんでもない形で私を極限のむなしさへと追いやった。少しでも新しい形での継続に良からんとしていたことが、すべて無駄になった。

今年のここでの活動で、すべてにおいて無責任だった人を、なんとしても立てることを通して、自分たちの道さえ閉ざしているかのようだ。

リマ在住の日本語の先生と話した。ずっと応援してくれている人だ。いいのよ、片付けてしまえば、そう言ってくれた。私は私の最後の厚意でひとつひとつ確認しながら置いていこうとしたものを、箱にしまうはめになった。

明日、日曜は日本でいうところの国勢調査で、国民が全員外出してはいけないことになっている。だから、誰にも応援は頼めないけれど、なんとかして一人でまたまた増えた片づけをすませなければならない。

リマのその人は言う。一日も早くリマに出て来たほうがいい。ケイコさん今晩だいじょうぶ、一人でだいじょうぶ、そうきいてくれる。

もともとお別れバアティは無理だとは思っていた。しかし、このような展開になるとは、と私は天を向く。ここには詳細は記せないけれど、人間の残酷さ、酷薄さに、魂の奥底からのふるえが胸を突く。生きている。ここで生きている。よく生きてきた。それでいい。

あと箱が少し足りないかな。そう思える自分もいて、それでいい。それでいい。私は国民全員外出禁止令の国勢調査もどきの日曜日、ひとりゆっくり何もかもを片付ける。私の七年を、前史から数えれば、すでに足かけ九年のここでの日々を片付ける。膿は出た、それでいい、とリマの彼女は言ってくれた。膿のなかでもがいている人たち。さようなら。私は私の尊厳をかけて、ここを去る。もう後は見ない。

一人だけ、リマに試験に行くのにお金がないあの少年にだけは、交通費を誰かに託そう。今、わたしを包んでくれている人から選んで。彼の希望だけは守りたい。こわしたくない。

今日、私たちの物を預ける四十代後半のペルウ人女性と会った。ゆっくり話した。理解してくれたと思う。彼女のことはいつかゆっくり記そう。広い部屋が大手を広げて待っていてくれる、そう思うだけで、それがあるだけで、ゆっくり準備する自分の手の行き先がわかる。今日会えてよかった。

天の采配をこんなときに感じるのは、どうしてだろう。私をここまで試すのは、何によってなのだろう。

そうして私は日本に帰る。日本で新しくなる。それでいい。それがいい。そこをめざし、私は九年をしまう。たたむ。ひとつひとつ。ひとりで。ゆっくり。

けいこ



AUTHOR: けろたん DATE: 10/21/2007 21:37:01 そうなんですか。
ほとんどのひとが背を向けてしまったんですか。
もう「グループ」はないんですね。
国が違うから、民族が違うから、経済が違うから、終わってしまったのでしょうか。
なにがそうさせてしまうのでしょう。
胸がいっぱいになります。
こころからお疲れさま。
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