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船が蹴たてている白い長い泡立ち それは無窮の海と云うものの一番めざめている部分だ


★船が蹴たてている 
永瀬清子さんの短章集「蝶のめいてい」より

船が蹴たてている白い長い泡立ち
それは無窮の海と云うものの一番めざめている部分だ
私の中の苦しみが
私をゆすりさますと同じに。
この時、船が海を裁ちすすむことを祝った。

★魂の眠りを       
永瀬清子さんの短章集「彩りの雲」より

魂の眠りをよびさます言葉
昔から心の底に沈んでいて、しかもじっと眠っていた盲亀を
かき立て誘いだす生きた言葉
ああ、私は今まで眠っていたのだ。
いまこそゆすりさまされ、ひっぱたかれた、
昔から知っていたのだ本当は、と感じさす詩。
心の表面へ歓喜をもって浮かびあがっていく時の
水泡と痛いその擦過。

本日は我が師、永瀬清子さんの短章集から2篇をここに挙げて、
私自身への鼓舞と叱咤激励を、読者とともに、うるわしい果実のように、共有していだけたらとねがいました。

女性詩人としては最高峰をゆくかたなのに、意外にも知られていないのは不思議な気がします。ご自分にはたとえようもなく厳しく、他者にはたとえようもなく優しかったかた。

そろそろ、我が師、と言わせてください。永瀬さん。
人生そのものが表現へと結実する、その絶妙な言葉の際から私はどれだけ励まされ、立ち直したことでしょう。

けっして忘れることはありません。
「詩はね。ほんの何人かの人に聴いていただければいいの。
それだけで。あなたの言葉が伝われば…それで」。

そして、私は十数年、自作詩の朗読をも続けてきました。
岡山のご自宅に
キャラバンの途中でお寄りしたのが最後でしたね。
私の悩みなんて、ほんのちっぽけなものかもしれない。
それでも、どうか見守っていてください。
こんなところにも、
永瀬さんの詩の言葉の一字一句をささえに、
抱きしめるように、ゆたかな果実のように、
慈しみ、生きる私がいることを。

あなたのあのご実家の蝋梅の花の咲き始めた庭。
お墓参りに行かせていただいたとき、
本当にどんなところで永瀬さんが息をし、
人生の長い峯と峠をのぼり渡りしてこられたか
わずかに垣間見た
そんな感覚が交わっていくのを覚えました。

私はあなたの言葉をささえに、明日をも見つめてみます。
たとえ、明日がどれほど狭められていようと、
はるかな広がりと深まりを手放すことはありませんから。

2016年2月25日  午前2時半   米谷恵子
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