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ささやかな食事のあとの展示室を見ながら印刷をする、書き上げた、「うたうたい・のえ」の全原稿を深夜印刷





ただいま印刷中。涙が止まらない。
またも、朝の五時。昨日は夕刻から深夜まで寝て、そして徹夜。今日は深夜から二時間半ほど寝て、今はできた原稿の印刷中。

どうも、二階の自室のパソコンと、下のプリンターとの連携がいまいちなものだから、ドライブに内容を入れて、下のパソコンに入れて、あけようとしたけれど、なかなかどこにあるか判らなかった。自分で何もかもやらなければならない時間帯で良かったのかもしれない。英子が起きていたら、頼ってしまいがちだ。最近は、パソコンのことも、わかってきたことはあるし、ワード入力に関しては、私のほうが知っていることもある。なんと言っても、書き続けたぶん、基本的なことはほぼクリアーしている。

今は下のプリンターくんは動いてくれている。二階のと連携させていた時よりも、スムーズで早い。良かった。でも、どこに入っているか判るまで試行錯誤、ドライブを途中で抜いたら、「致命的な」なんて出たから、急いで入れ直したり。

今は4章の印刷。まだ、5章から8章、そしてエピローグと参考資料がある。
今のところ、さかさに写っているのは、今日の、いや昨日のブランチに来てくれた、近所のお二人の座ったあとの、テーブルの光景。三つの英子作の花生けに、今、春の花も、夏の花も咲く、庭からつんだ花を入れた。

話の途中で、のえのことになったので、持ってきた写真もそのまま立ててある。
明日には、7月11日のコラボのフライヤーも届く。
それまでに重要な手紙をひとつ書かなくてはならない。
でも、原稿が物を言うはずだから、しっかりと要点のみおさえればいいだろう。
なにか、体がぞくぞくして、心がはりさけそうで、魂がびんびんと音を立てて、私をかりたてつつも、ぞくっと立ち止まらせそうにもなる。

のえのところに行きたい。
のえのところに行きたい、とは今まで思わなかった。
のえのところ、がある、という訳もない、ことは今も判っている。

だから、のえのところには行かないよ。

でも、どうして、なぜ、のえは今、のえの新しい唄をつくり、
もっともっと大人になった、それでも変わらぬ、
いや、いい意味でもっと変わった、あの声で歌っていないのか、
歌っていないのか、という理不尽な問いかけがつのっていく。
けっして返ってこない我が子を喪った喪失感がどっとやってくる。

隣ではプリンターがそこそこの調子で動いている。
のえの人生ここにあり、って調子で動いている。
よいじゃないか。よいじゃないか。ええじゃないか、ええじゃないか、
と動いている。動いている。止まったり考えたり、どんどん印刷したり。


のえ、新しい唄、唄ってよ。
ケイコちゃん、疲れちゃったよ。もう疲れた。疲れた。疲れた。
死にたくないけれど、死んでもいいと思ってしまう。

これからが本物のたたかいが始まるって判っているんだ。
誰よりも判っているんだよ。
今日は、ともに食事をした人の前で、私はガハハ笑ったよ。
読めば判りますよ、みたいな感じで笑ったよ。
ガハハ笑ったよ。


あんたの誕生のおもみ。
私の十代後半の選択の潔さ。
と言っても、若気のいたりはいたりつくせぬ。

それからそれから英子との出逢い。
それからそれから続く日々。

英子はもう覚えていない、とフクイベンとの私たちの葛藤の、
その一部として、彼女の側の体験を語った。
彼女は彼女でいっぱいいっぱいなんてものではなくて、
考えられないくらいの状況で、自分の仕事と私の確認、
それも私にしてみればほんの少しのつもりだったけれど、
その狭間で引き裂かれて、怒った。怒った。怒った。

悲しいね。喧嘩のあとは悲しいね。つらいね。
どうにもならない現実ゆえに、私たちは時に、
ただただ、これだけのことに突然引き裂かれる。

あんたのことを一字一句にこめたこの日本語の塊は、
一体どこにどう届くために、歩き出すのだろうか。


プリンターくん、まだ4章でぐだぐだしている。
これが終わったら黒インク入れなくちやね。

ねえ、のえ、歌ってよ。
あんたの44歳の唄を歌ってよ。
まっとうした?
まっとうしたからいい?

そうさ、あんたはまっとうした。
まっとうしたさ。

それでも、まだまだまっとうできたはずだった。
誰が、どう、
そして、社会のシステムがどう、
そして、地域社会がどう、
誰と誰と誰と誰と誰と誰とがよってたかって、
のえの人生をいよいよ生きがたくしていったか、
私は向き合いきったよ。


誰も許しはしないさ。
誰も憎んではいないさ。
誰をも許してもいるさ。

それが自死でノコサレルという紛れもない事実だ。

私はあんたの人生を書いた。
書いたところから、これからどう歩き出すのだろうか。
歩き出せるのだろうか。

5年がかりで書いた原稿の印刷に手間取るのは当たり前か。
インクを二色今は変えたところだ。ずいぶんこのプリンターにも慣れてきたな。
インク充填中から復活してまた印刷が始まった。
インクが不足気味では、なくなったから、これからはもっとスムーズかな。

5章印刷開始。インクも変えたから調子いいけれど、
こいつ突然、調整で休む。私が執筆中に、ふと疲れて庭に深夜でも立つみたいだな。

そろそろノックダウンしそう。
もう6時半。まだ5章。でもやらなきゃね。全部の印刷を。
でなきゃ終わらないもの。終わりゃあしないもの。

まだ、終わらないのって、皆が待っているんだもの。
私はやったよ。ここまではやったよ。

だから、手渡すよ。手渡された人が手渡してよ。

私はここまではやったよ。
今はプリンターくんとやっているよ。

ねえ、のえ。
今度の北海道は、あんたの「青」とともに行く。
行く。行く。行くのさ。

まっ白な雪のなかで、ほんとうのことを見た。
見た、見た、見たの?
なにがどう見えたの。
いや、違う、見たんだよね。

ほんとうのことを。

2015年6月10日  午前6時半  
恵子


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| 出版という困難な旅路にて | 03:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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