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夢を見た。みんな笑っていて、少し離れたところで、のえが微笑んでいた。

夢を見た。みんな笑っていて、少し離れたところで、のえが微笑んでいた。
のえって、案外、菩薩顔なんだよね。それも弥勒菩薩系。
微笑むとえもいわれぬものがただよう。
良い笑みだ。


なぜかって、みんなが笑っているからだ。

この一年間、私のこころをかき乱し、でもかき乱したことなど、
あまりおくびにも出さず、なんとか、緊張をゆるめて面白く関わっていこうよ、
と言った近隣の陶芸村の若い人たちとか、
今回、ジャーニーで、ばっちり組んだ若い人とか、
あれこれ手伝ってもらった人たちとか、
まあ、あの人もこの人もってくらい、
三々五々って感じで集まっていて、
みんな、何も隠すことなんて今さらないよーってな感じで、
オープンに率直に、冗談を言い合ったり、なにしろ楽しくてしょうがないのよね。

本当はこれはありえない光景なんだった。

あの人に気遣うと、この人にはあれをこうして気遣わないと両立しないし、
だから、その人のあのあたりを思いやってあげないと、
あれもこれも、進行が難しいだろうから、
誰も傷つけないように、気持ちよくやりとりするためには、
どうしたら最善で、どうしたらベターで、
どうしたら衝突や消耗を避けられて、
などなどなどなどなどなどなどなど…を、
この一年間、そして、二つのジャーニーでも、
考えられないくらい、考えて、若い人を立てて、
若い人を育てて、若い人に気づかせて、
若い人を思いやって、若い人を抱きしめて、
そんなふうに来たんだから、
そんなふうに来たはてでも、誰もそんなに簡単に、
率直にはならないし、素直にもならないし、
誠実にもならないし、正直にもならないから、
だから、あの夢の光景はありえないのだ。

率直そうにしてみたり、素直そうにしてみたり、
誠実そうにしてみたり、正直そうにしてみたりはあるよ。
そうふるまっている訳ではなくて、それがそういうことだって、
そう信じているんだよね。これが率直、これが誠実ってなぐあいで。


なんだか、ものすごく回り道をいつも巡りめぐらされている気がするる

このあいだ、とんでもないことが起きたせいで、
というか、おかげで、本気で笑って、本気で冗談言って笑ったら、
大人同士の会話ってこうなるのが普通なんだよねって感覚が蘇った。

どんなにか、「こどもたち」に気を使ってきたかが明確になってしまった。

こどもたちには、四十代の人も、
もっと上の年齢の人もいる。
なにか、この風土は、人間を成長させないようにできているのかもしれない。


のえは笑っていた。
みんなが、楽しそうにオープンにしているのが嬉しくて、
何も取り繕うことなく笑い合っているのが、嬉しくてほほえんでいたように思った。


そうじゃない、と一日かけて気づいた。


のえはこう言っているんだ。

わたしはさあ。あんたたちみたいに、
殻や、余分な見栄や、鎧や、そういうのはつけられなかった。
だから、生ききったんだよ。
だから、あんなに歌っちゃったんだよ。


だから、殻や鎧や、余分な見栄に囲まれて、
なにがなんだか、最後の頃はもう判らなくなっていた。

だから、あなたたちが笑っているのが本当なら、
ケイコちゃんも嬉しいように私も嬉しいよ。
でも、その笑いはやっぱり違うよね。

夢の中だよね。
あなたたちの、胸の中だけだよね。
人と人とのあいだにある、なんともいえない、
ユーモアとペーソスに満ちた、
そんな笑いなんかじゃないよね。


のえは遠くで、微笑んでいた。

弥勒菩薩みたいに、うん、判ってるよ、
ケイコちゃん、みんな私とは違うから気をつけなよってな具合に、
言っているような気もした。

まあ、気をつけなくとも、もう、
ほらほら、夢の中では十分に楽しいじゃない。
ほらほら、だから、もう夢からさめればいいじゃない。

のえは微笑んでそう言っている気がした。

あんたは、殻を破ろうとした。
実際に破った。
よろいなんかものともしなかった。

見栄。
それって何って言いそうだった。


なあ、どうしよう。

のえ。

あんた、とうとう弥勒菩薩になっちゃったよ。

みんながこころから腹の底から笑っている姿を、
微笑んでみているなんて、
随分なところまで、行ってくれたもんだね。

こころに刻むよ。
みんなの縮こまったこころを、
これからも右往左往するんだろうけれど、
まあ、のえが微笑んでくれるから、
まあ、のえは殻を破る途上だったからこそ、
そんなふうに微笑むことができるんだろうけれど、
やっぱり、わたしは右往左往するしかないんだよね。

と言いつつ、
本当はもういいって感じ。


腹の底から、
大人同士の冗談と笑いとペーソスと、
そんなものが溢れていないと、
こころが痩せてしまいそうだ。

のえ、見ててよね。
その
ぽつんと揺るぎない微笑みとともに、
見ていてよね。

ケイコ
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| のえと共に | 04:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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