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どっちを見ても足りない回らない…E県もトーキョーも、列島の外も

どっちを見ても足りない回らない…E県もトーキョーも、列島の外も

いったい、起きてから何をしていたのかしらね。
もう、7時間たったというのに、原稿は進んでいない。
のえの子ども時代の章を何度目かの推敲、加筆、調整…。
昨日はあるかたまりだけ、より一層の深さへと掘り下げた。


起き抜けに聞こえてきたのは、周囲の田んぼの田植えのための、
大音響…そして、それを手伝う、それぞれの家族の声、声、声…。
ふだんなんか、ひっそりしている集落だけどこの時期だけは、
親子何代か総出のみなさま、
それなり大変な家族ライフイベントのひとつなのです。

隣の集落にケッコンして住み着いている北アメリカ人の女性と、
ウォーキングで知り合って自己紹介したときに言われました。
もうかれこれ二年以上はたつかなあ。
「ああ、あの静かな家ですね。他の家はにぎやかなのに、
あの家は物音がしないなあ、と思っていました。」

嘘ー。
嘘でしょう。
あなたも、農家目線になっているのねーって思いました。
農繁期ではなく、私たちは私たちの忙しい時期を夕方とか真夜中とかに、
何度も何度も乗り切ってここまで来たなんてシランのねーって、
一挙に思いましたが、
まあ、農家基準はそれはそれと聞き流したものです。

どんなにここベロ亭が子どもたちで、
次々と現れる訪問者で、賑やかだったか知らぬのかー。
今だって、断りつづけて静寂を確保ーなんですから。

しかしねえ。
恐ろしいのは、ご近所さんが「ベロ亭」をなきものとしてふるまうことです。
いやいや、恐ろしい。
先代がほぼ去っていこうとしている現在、
先代…すなわち民俗学の世界を生きる方々は、
それなりに「恩恵」とか「あわれみ」とかという人間としての目線で、
私たちを見ていてくれたものです。
「恩恵」とか「あわれみ」が、私たちの生き方といかにかみあわなくとも、
それはそれで、人間的な交流となっていった妙をかみしめもしました。

いやはや、それだって、相当のカルチャーギャップを生きてたのよ。
いや、ありえないほどの人体実験でしたよ。
まあ、ここまでトーキョー嫌いだから、ここはここ、
一旦、決めたら簡単に動けないし、カネないし、
やるっきゃなかったというだけだけどさー。

でも、しわの一本一本の深さににじんだもの、感じようとしていたのよ。
たとえ、呼び捨てしかありえへん、じいちゃんたちであろうと、
つまり、女の人を「さん」づけで呼ぶ習慣が一切ないご高齢の男の方からの、
ぶしつけ、無礼、ありえへん、礼儀知らずな私たちへの取り扱いも、
もやもや、あれあれあれって思いながらも、へえって受けて考えていました。

おばあさんたちは、とりわけ優しかったね。
野菜いっぱいもらったし、ともかくここの集落のことだけで、
ものすごい物語が書けるのだけは確か。
守られながら、ののしられ、
擁護されながら、ふんづけられ、
のけ者にされながらも、大事にされていた…。
不思議な集落と地域の歴史。
本当に不思議。宮本常一の世界です。
まさに民俗学。今だから言えるけれど。

このブログ、この地域の人が読むんかな。
まっ、もういいか。

でもね。
でも、次世代、顔が見えません。
だいいち、交流がない。
挨拶しても返してこない。
恐ろしい。
ここだけは挨拶励行しようっと。
誓いまーす。

田植えの午前と午後の早い時間のみ、がさごそがさごそ。
賑やかと言えば賑やか。
さあっと、作業が終わるや、
引き上げていく次世代一家もいたけれど。
何もかも見える高台住まいがいいのやら悪いのやら。

こんなに花いっぱいの庭に誰一人、
ベロ亭の「もとこども」の人たちも、友人も知人も、
お隣さんも訪ねては来ないんだな、ってのが最初の感慨でした。
この花々のこと、「わっ、きれいー」って言ってくれると嬉しいかも。

ネット上で綺麗なんて言われてもしょうもないもんね。

なんのための花。
のえのための花。
それは誰のための花。
私以外の誰のための花。
私とヒデコ以外の誰のための花。

ええいっ。

外で、あの青空の下のテーブルで、
ヒデコとあれこれ話していると、
あるネット上のやりとりで、
「それは自己肯定していないからではないですか」と返ってきたと聞き、
ありゃりゃってまたもや思いました。
E県ではないですよ。
世界的にもトーキョーでも各地でも今活躍しているある方とのやりとり。
ははーん。

自己肯定病、蔓延こんなところにもしているのね。

そもそも自己ってなんなんでしょう。
自己って打つと、「事故」って出て来て笑ってしまいます。
みんな自己という事故を生きているんでしょうし。

どっちを見ても、こっちを見ても、あっちを見ても、
「自己肯定病」…。
それじゃあ、人と人が芯からつながってかわりあえるという、
そんな状況は生まれません。

いや、E県もオモイ病…やまい…をずうっと発症しつづけているけれど、
トーキョーなんかで、われらが中心だって思っている人々のほうが、
病はおもいかもしれませんね。
こわーっ。

「ハートをつなごう」の後継番組「アワボイス」の最初の回、
司会の「アーティスト」を標榜する女の子が、
「ポジティブ」強迫みたいに「ポジティブ」を繰り返すので、
プロデューサーにあれは「ネガティブ」強迫の視聴者を殺しますよ、
ってご忠告申し上げました。2年前のこと…。
アンコール放送で、つながりがあった頃なので。

トーキョー人の傲慢さ、目を覆います。
E県人の狭さ、目を覆います。
狭さと傲慢さを入れ替えてもいいです。

私も狭くて傲慢なんだろうけれど、
トーキョー人でありE県在住者でもあるからね。
でも、それを知っていたいと思っています。

皆さん、知りませんからね。

そこが問題です。
はい、回答は…。クイズだよん。

あるマイノリティに特化した一万をこえるパレード。
それが少し前にトーキョーであって、
ヒデコが落差を感じて「悲しい」と言ったらしいです。
それに対して、「もうネットにアップしないでおこうか」って、
そのマイノリティのある男性が返してきたといいます。
ヒデコは「もうシェアしたし、そういうことではないんですよ」
と返したといいます。

あほくさー。

今日の「自己肯定強迫」もおんなじ。

カミングアウト強迫もおんなじ。

日本人ってどっちを向いても、なんでこうまで似ているの-。
不思議っていうより、
もう飽きるよ-。
だから、のえちゃん逝っちゃったのねー。

飽きるよねー。

秘密強迫も、
カミングアウト強迫も、
自己肯定強迫も、全く、でどころは同じ。

まあ、それぞれのシュチュエーションで、
こまかく点検確認の余地はありますが。

そうそう、のえの子ども時代の執筆の続きに関して。

中学時代、のえには音楽の専門の先生がいなくて良かった、
という、この地域の文化無風状態など一切知らない音楽仲間が強調した点。

それを手放しで肯定していいことなのか考えているところです。

無風地帯で、音楽をとことん身につけていった、のえって、
どんなふうに音楽を幼児期から聞き込んでいたか、
おい、こらっ、知っていて言ってんのかって思いが、
私の執筆を支えています。

それから、のえが自分の部屋に一人、
もうひとり、のえの姉がクラスメートと三人か四人、自分の部屋。

そういう状況つづきが、のえに何を残したのか残さなかったのか。
その辺りを考えています。
もう書ききったんだけれど、もう一度もう一度と考えています。
そして、サナエ以外のそこにいたクラスメートに今訊きたいなって、
思い始めています。
記憶って変質するし、事と場合によってはデフォルメさせるし、
都合良いようになんとでもなるし、
でもね、それをこえて、
人は芯から事と事の起きかたとか、
持ち上がり具合とか、
人のこころとこころに何が起きてしまうのか、とかに、
やっぱり向き合うというか、見つめるというか、
そういう必要ってあるんだと思います。

ええいっ。

のえの人生をふりかえる作業。
それが「孤立」していなければ、私のこころは静寂。

5時まで、展覧会のお礼と陶芸祭りの案内をかねたハガキを書く、
ヒデコをふんづかまえて、話に話をかさねました。

私たちはね。
陸の孤島に生きているの。
文化の孤島に生きているの。
それでも、花とパートナーと、
豊かな春の日射しの下の食卓でのひとときもあるの。

でもね。
私たちはね。
文化的社会的孤立を生きているの。

夫を亡くしても、大きな屋敷と共に生きた人とは違うの。

築百三十年のこの家は、
県外の人が見ると、
それでも豪邸って勘違いがあるらしいけれど、
E県人は目を背けるほどの逸脱と貧困が見えるらしいの。

そして、
花いっぱいの庭を、
日本の花がないって言ったりするの。
日本の花がいっぱいあるにもかかわらずですよ。

たまたま自分流に花を置いているだけでね。
たまたまユニークに楽しくやっているだけでね。

勘違い。
勘違い。
どっちを向いても、勘違い。

やめてくれって言いたいけれど、
声が届かないのは知っている。

届かす方法を練りに練ってもいますぜ。
それが私の仕事ですもん。

どっちを見ても、あっちを見ても、
同じ風なんて退屈だよん。

そして、私は悲しくはない、
ヒデコとはちょっと違って、
悲しくはないのです。

ケイコ
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| 心底飛びきりのケイコ節 | 18:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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