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リアルな希望ってなんなのかな・キャラバン第一日目は雪降り始め

こんなもんなんでしょう。
今日のお客さんは、六人でした。
明日もこんな感じかな。

これはきわめてエックス県のキャラバンらしい数字です。
キャラバンの面白さが通じる人がこのくらいまれなる証拠です。

ただし、このうち2人はリエちゃんのお客さんで、
1人は完全にキャラバン無視で、
リエちゃんとのツーカーのおしゃべりにのめりこんでいましたから、
正確には5人です。

1人、30数年前のムーブメントの夫さん。
買ってくれたけどね。
まったくキャラバンって判っていないことを露呈する、
レポートをネット上に挙げていて、ありそうだーと不愉快。
まあ、ヒデコのやきもののことは広まるけどサー。

だいたいこの夫さんがなぜヒデコに興味を持って、
昔のムーブメントのお仲間さんが現れないのかが不気味。
とはいえ、そのムーブメントのお仲間さんは、
友達になるということも知らない人だったから、
私たちのことも忘れてしまっていて、
男の人のほうが妙な社会性みたいなものがあるから、
単なる興味で近づいてくるのでしょう。

もう1人は、私と二つ違いの女性でした。

その前に、リエちゃんとツーカーの、
けっして感じは悪くはないのに、
キャラバンに関心があるよなないような若い男の子が、
良い帽子、良いカバンも持っているのに、
なんとなんとなんと、なんとまあ、
やきもののひとつも買わないで帰ろうとするものですから、
「あらあ、こんな大事なキャラバンに来て、
何も持たずにお帰り??」
などなどと、つい口走っちゃいました。

リエちゃんもリエちゃんで、一時間くらいこの子と話している間は、
キャラバン中だというのはお忘れみたいでした。
まあ、昔のキャラバンでも仲間うちのことに夢中で、
私たち2人のことは、たとえどんなに遠方から来ても、
眼中にない、ということはありましたが、
ここまで、感じの良い子が、
ここまで、ヘーキで失礼をしてはいけませんよって、
ご注意したまでです。

だってね。
こんなおばあさん2人が泣く泣く命がけで、
大笑いしながらやっているキャラバンだよー。
おーい、わかってんのかい。あほ。

その時、入り口に入ってきたのが、
この品の良い女性でした。
やきものもしっかりと目が届く見方だし、
選びもなかなかでした。
小粒のヒデコらしい品々をまとめて、
何種類かお買い上げでした。

それから、私は一時間以上、
この方とお話しました。
驚きでしたから。だって、
「だってこのチラシは思いがいっぱい詰まっていて、
捨てられないから大事にとっておきます」だって。

福井生まれ福井育ちの方でした。
コミュニケーション能力ありました。
ご自分のことを「胃の中の蛙」と言いました。
若い時、自分の夢をあきらせた経験も語りました。
死ぬとき、これでいいのだろうか、
楽しかった、と思えるのだろうか、と語りました。

うむ、エックス県のリサーチしちゃったな。
まともな普通の人がものすごく少ない県で、
まともで普通の還暦前の女性と、
まともで普通の話ができて、まともで普通の感覚を思い出しました。

王手飛車取り。
「未婚で子どもを産んだ人を助ける気がありますか」と訊きました。
慎重に「ある」とこたえてくれました。
自分に問いかけ問いかけね。
リエちゃんが聞き入っているのを感じました。

最後の方は、
これでそろそろ二年ほどになるつきあいの、
引きこもりの人たちの場を持っている50近い男性でした。

小さい小さい買い物と、いつもながらのおしゃべりと…。
そりゃあ、もう重要な話もすぐにするのですが、
いつも彼からはこたえはないのです。
会話は成り立たないのです。
今日は特にそうでした。

帰路、ヒデコちゃんと心配だねっと話しました。
多くの子どもや若者を助けているはずの彼が、
私たちが話題にした、年末を共に過ごした若者と同様に、
というより、それ以上に心配だね、と話しました。

今日のお昼はおにぎりでした。
帰宅して、カレーライスを作りました。

エックス県の冬のキャラバンは、解けない方程式のように、
溶けない雪のように、しわしわと降り積もっていきます。
売り上げではないよ。
絶望と闇、というより空白と無が降り積もっていきます。

さびしくも悲しくもないけれど、
つまんなーい。

りえちゃんはまだ1人もトークのお客さんはつかんでいない。

こんなにつまんなーい所で、私たちの面白い話をする意味、わかんなーい。


二人してトークは中止って一旦決まったけれど、
ヒデコが、3人予約の入っている人を断るのが大変、
でも、それよりもキャラバンの最後まで自分の体力が持つかわかんなーい、
ってぼやいたと共に、寝息です。

なんかかわいそ。
私もかわいそ。
人にはそんなこと絶対言わせないけどね。

こんなに努力してふんばって、
ヒデコちゃんがトークやらないって一旦は言ったことそのものがすごいこと。
なんでも乗り切ってきた人がとうとう私と同じとこまで来ちゃった安心感と共に、
なんてことーって感覚。


ほんとのほんとは、かわいそなのはフクイの人。
こんなに大事な機会を逃しちゃってるなんてね。

リエちゃんも今日、
初めて、キャラバンと個展の違いがわかってきた。
まだわかってないけどね。

明日は、何人だろ。
5本の指でおさまるんだろうな。
なんてことだ。

おーいなんてことだ。


でもね、これがエックス県。
じゃなきゃー、怪談になんかならないよね。

生きているものなんてほんの少し。
少なくとも、生き方ややきものなんて要らない人たち。


今日は、まともで普通の私と同世代の女性に、言えてすっきりしたこと。

「この県の人たちは親切だってことになってますけれど、
ここまで残酷な人たちが揃っている県はありませんよ。
それはよそから来たら誰でもすぐ感じることです。
これほど、残酷だということを意識すらしていないその残酷さ、
それはものすごいことです。」


37年分の溜飲が下がるまではいかないけれど、
彼女は、ものごとをきちんと聞ける人でありがたかったです。

「わかる気がします」。
婚家でも実家でも、女性として、ヨメとしての理不尽さをかみしめてきた方は、
そうっと丁寧に言いました。

この方、来てくれて良かった。
こういう、まともで普通の人たちが、キャラバンではいっぱいいっぱい来たよね。

他府県に行けばいるんかな。
もう次世代は無理なのかな。

私は同世代の、まして同性と、久々、自然な会話ができて良かった。
こんなことを喜んでいることが悔しいよね。


おーい、りえちゃん。
頼むデー。

ケイコ
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