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改めて地方に生きる性的マイノリティー

県庁所在地での私の個展もいよいよ終盤。
明日が最終日です。

予定外ですが、明日は1日在廊します。

静かに、人が来てくださるのを待つ。
トンチンカンな、お客も含め
観ていただけることをよしとして
じっと待つ。東京の七分の一、大阪の四分の一の稼ぎ、っていったらおかしいか。
しかも、感想や共感のこえも少ない。

じっと待つ、わずかな、声や共感のある客人を。
ぽつりぽつり売れていく。
ここでの展覧会も三回目。

1cm程動いたかもしれない。

ある人が来て、そのある人と、
初めてですが、お茶を飲みに行きました。

彼は、私以外に一度も誰にも45年間、自分のセクシャルティを人に話したことがない。
私たちの出た、NHKのハートをつなごう「レズビアンマザー家族の自死を見つめて」を見て
私に、道でかつて声をかけた人だ。

彼は「このまま自分の事を認めないで死んで良いのか」と、
言いました。
深い問いです。
自己肯定するために話す人が、彼の生きる世界に一人もいないし
職場でも誰にも語れない。

画廊に来てくれ、彼は去った。
私は、話を続ける約束はなかったが、
彼の行く先に行き、1時間近く話し込んだ。

画廊に来るときは、タダの田舎の中年の男だったが
一時間ほどの間に、素直でかわいい人に変わっていた。
自分の事を話したり、私の話を少し聞いて
すっかり、取り直していた。

私は「そのまま、自分を隠し通して、ボロボロになって行くだけだよ。
そんなにいい男なのに、さっきまでと全然違うよ」と。
「人権だし、世界中の沢山の国で、同性の結婚は認められてきてるアジアでも!
日本はおくれている。その中でこの県は、さらにおくれている、
一度、東京か大阪に行ってゲイの人と話してきたら?
縮こまっているのは、自己肯定できないのは、
社会性がないからだよ」

彼は、「考えてみる」と帰っていった。

こんなふううに画廊だけで、私は、突っぱね返せない。
孤立を続け、語る相手のいない地方のゲイやレズビアンを。
少しの時間を、そうしたことに当てたい。

ところで、私の展覧会をやっているこのスペースでは
各種セラピーを始め、自己肯定や心のお掃除、自分探しに、
参加費一人2000円とか3000円払っている講座がある。
こんな講座では、決して話せない自己肯定できない同性愛者はどうなるのです?

一方で、都市部では、同性愛者が行く場所には、個人ではない、受け手がいる。
私のやっていることが、私もまた孤立しているから、
こうした個人的な努力のうえの形態でしか
語り合う場を作れない。


だが、私は、彼と話せてよかった。
ベロ亭に来ている、問題を抱えている青年たちとある意味同じだ。
表情も近い。
スペースでやっている様な講座では何の解決もしない人たちの心の壁を
ゆるりとひもといている。
彼にとっては きっと大切な時間が過ぎていったのだろう。
これが、私の仕事かもしれない。

それでなくても、毎日展覧会に通うの往復二時間60キロ走ってふらふらなのに
こういう時間を使っている私。
辺境の森の仕事だと思えば良いのかな。

ヒデコ



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| 未分類 | 01:19 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ネットや他の場でその場しのぎの相手は見つかっても、
古い環境下や自己否定など…価値観のような物を
相談できる相手とは都会でもなかなか出会えない、
とも思います。

ヒデコさんというアイコンがあるからこそ、
彼自身はそこまで表面に出すことができたのでは?と
私は思えました。

いわゆる自助会で自己否定に苛まされた人の集団の中で
私一人が変に浮いているのをよく感じます。
どこまでも平行線というか、自己否定に浸ってる様な…。

自己肯定は肯定された時間が短ければ短いほど
難しいのかもしれませんね。

| チニート | 2013/12/19 15:45 | URL |

自らについて語れる場は、自己肯定の場になりますね。
彼氏との「出会い」ではなく、コミュニティーとの「出会い」を、自己肯定できる場を、彼は求めているのですね。

息もできないくらいの思いを抱えているのでしょうか。
苦しいですね。

| PARA | 2013/12/07 22:12 | URL |

パラさんへ

彼がなぜ今回私のところに来たか。彼は彼氏が欲しいとか、出会いたいとかいう望みはもうないって。それより、ヒテコしか、この街にこのことが話せる人がいないのです。
その現実は、死ぬ時自己肯定できていなかったらどうしようという、思いです。ネットはあまり好きでないって。この地の闇はふかいです。

| ヒデコ | 2013/11/30 10:54 | URL | ≫ EDIT

ヒデコさんに会えた彼は、何かを持ち帰り、深く深く、人生について考えているのだろうな。

インターネットの環境があれば、情報の入手は比較的楽になった現在。
彼はおそらく私と同世代。
情報を求めて、仲間の情報を載せた雑誌を買いに行っていた10代の頃を思い出します。

彼が自分を認め、行動し、自らの幸福を掴んでくれることを願ってやみません。

| PARA | 2013/11/30 08:16 | URL |















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