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話し言葉に電話線でつながって…書き言葉、口に出せる言葉、理解しながら内部にあるだけの言葉を思って

話し言葉に電話線でつながって…書き言葉、口に出せる言葉、理解しながら内部にあるだけの言葉を思って

うーむ、めちゃくちゃ電話線で人とつながろうとしている。
その上で、訪ね人もある。
昨日は私より一つ年下のある男性。これは、近隣からとしてはまれなること。でも、私にはやや、というか、かなり疲れる副産物を残した。
書きたくないけど書くよ。のえへの敬意を何らかの形できちんと口に出すなり、形にするなりなくして、ギターに触らせてほしいって、やばかったな。彼は、けっして悪い人ではない。かなり良い人ではある。でも、フェイントだった。少しのフェイントでも、PTSD的心理状態が復活する。
ヒデコのお客さんだから、のえの事がらみでも、私が話さなかった事、たまたまヒデコが席を外している間に言われた事など、やや錯綜するから、ご本人はあんまりは悪くはなくとも、まあ疲れる。

わざわざ、もはや日本の常識が私の、のえの事に向き合いつづけて獲得しつつある想いとか、意思とかとはあいいれないというのは、もう確認しとうないわい。


そして、昨晩、私は会ったことはないけれど、ヒデコがネット上で丹念につながってきた、間もなく30歳になるという女性とも、なんと結果的に3時間の長電話となった。
私は出不精だし、福井ではかみあう会話がほぼできないと放念しているから、こんなふうに関東と、関西と、まあ様々な方面に住んでいる人たちとの、電話線を通した肉声での対話が最近頻繁になっている。
私の携帯とのえのそれを駆使すると、二社の携帯会社を「使い回し」できるから、料金も安くてすむ時もあるし。

のえの本の原稿書きは、「のえルーム」の2010年3月23日でストップしている。3時間余りの録音をノートに30頁ほど文字起こしして、そこからへたばった。
ある唄との出会いもあった。ここには、簡単に書けないほど重要な。
ピアノはチャイコフスキーからシベリウスにまで行っているが、それは私のささやかな慰めで、大切に弾く事を重ねてはいる。そうでもしないと、この原稿書き、気分転換できませーん。


ところで、昨晩の女性。うーむ、この年齢の人の中では、品位あるコミュニケーション力のある、言葉を使うという事がどういう事か、きわめてデリカシーのある人でありがたかった。もともと、ヒデコがネット上で努力して、作った関係の上で、私はどうしても昨晩、彼女と話したいような気がしていたら、そのご本人が「誰かと話したい、年上のひとでも、子どもでも、頭をからっぽにして…」みたいな事があって、結果、深夜にもかかわらず初めての方と電話でお話した。

うむ、短かめの「書き言葉」の幾つかしか知らなかった方が、意外に電話線を通じてお話する時に、表出する力って、それでもやっぱり、ささやかなんだなって、私は大変な贅沢をしながらも少し思っていた。

私は話し言葉と書き言葉が、今やかなり近接してきている。
ただ、書き言葉でなければできない表現は、きっちり残してある。
このブログも、最近は余力や気分転換のみに用いる。そして、原稿書きへの底力を残すように努めてもいる。

この場合、だから書き言葉と私が言う時、このブログの言葉よりは、よほど謙虚で注意深く、品位がある????と意識している。ふふ。お楽しみに-。

でも、普通は口から表出できる言葉と、内部にある言葉とが一致する人が少ない事もよく承知している。
誰よりもそういう人間だった、自分の体験が深く根ざしていてそう思う。

それに、外国人に日本語を教えていると、理解している日本語と、話せる日本語の余りのギャップが彼らを「子供扱い」させたりという状況を生み出していて、私はそこのところを徹底的におさえて、どんどん表出できる日本語を増やすべく日本語教師家業にも精を出す。

昨晩の彼女は、内部の言語はものすごく豊かな人なのだと思う。それに、電話線で「はじめまして!!」の限界というのもたぶんあって、顔の表情が見えなくて、でも、二分くらいの互いの沈黙は、なんだか信頼関係が不思議にあって、あわてなくともすむ、そういう相手だというのは、ものすごく大きな事だった。
沈黙に耐えられない、そういう人も多いものね。


私はおそらく、のえの事で原稿を書きながら、ある種、「文学的」なレトリックや、表現や、適切な語彙やらを駆使してはいるが、日本の「あるとんでもない」現実にきちんと「着地」させようとして奮闘している。
そのカナメがある種、「のえルーム」の3月23日に凝縮もしていて、とどまってもいる。


ところで、昨日のその品位もデリカシーもある女性との対話は、その後、どかあんと、現代の30代20代くらいの若者が、すでに現実・リアリティを奪われた存在であることをアップにした。彼女との話は今までにないほど、誠実で、丁寧で、でも彼女の声はかわいらしく、でも少し高いのは、私との会話に少し緊張しているからかもしれない、とすら正直に答えてくれた。


彼女は関東で、いつ終わるかもしれないこの世を感じながら、世界文学の大作を読んでいるという事だった。

そんな彼女にとって、私たちのあの番組の、のえの事を描いた映像が、
「見てもいいのかな、見る、見るならちゃんとに見る、どういうことなのか見る」
と発展していった、そんな映像だったという事は、またもや大きな発見を立て続けにもたらした。
その誠実で正直な表出はうれしかった。


ただ、黙っていたとき、言葉につまってというか、言葉をさがして彼女はさまよっていて、さまよっている事を、これまたきちんと伝えてくれた。その時、私は初めて、この2年近く、言いたかったに違いないけれど、誰にも言えなかった言葉を口にしていた。
その前に、彼女が絞り出すように念押ししたのは、
ありきたりな言葉で答えたり、そんなのは違うと思う、という事だった。


「私のこの問いかけにこたえる言葉を、だったら探してください。
 あなたなら、さがしていただける方だと思うから…」


これは、私の本の編集者ですらある段階で、
あるいは、昨日の昼間の訪ね人も当然のように、
「自死の事実の前で、沈黙してしまう、言葉をなくしてまう…」という、
あえてここではこういう表現で言うけれど、「無力さ」への、
正真正銘、お初の!!! 私のもう一歩踏み出した問いかけだった。


心が震えていた。淡々と語りながらも…。


それから、電話を切ってから朝方になつているのに気づいた。
少し本を読んで寝付いて、それから起きて、どうにもメールしたいのである人にメールした。


この「初めてのもう一歩踏み出した問いかけ」ができた感慨と共に、
すでに、現実を、正当な苦労を奪われてしまった、20代30代の「若者たち」の世代の、
やりきれないほどの現実なき現実をかみしめながら…。
その事実に圧倒されて、言葉をなくしそうになりながら…。

むろん、彼女は仕事もしている。礼儀正しく、そして敬意を持って人と接する事も知っている。にもかかわらず、否、だからこそ、私は感じていたのだ。


すでに「奪われている世代」に、果たして私たちは何を伝えていくのか、と。

似ているな、とも思った。私たちの番組を作った制作者にも…。
これは私独特の見方で、誰にも判らないかもしれないけれどね。


ああ、2年近くかかったよ。ここまで来るのに、と夕方考えていた。
ゴウ君がいて、話を聞いてくれていた。いつもありがとね。


私は、日本の「現実」の中に、自分の表現を「落とす」んだよ。
ブログの時みたいに舌鋒鋭くというだけではない、穏やかな、静かな言葉もいっぱいいっぱい重ねてね。
涙も、笑いも、喜びも、いっぱいいっぱい重ねてね。
私は、日本の現実の中に、私の現実を言語化して、表現として「落とす」。

「舌鋒鋭く」は「ぜっぽうするどく」と読む。
昨晩の彼女が、私のブログのある調子について言った言葉。
彼女は、この言葉を「口に出す」のは初めてだと言った。
シンボリックだった。
「うん、ケイコ節とも言われるけどね」と私はこたえた。


さて、「落とす」に当たってのサポーターを少しずつ増やしている。
うむ、けなげだ。かわいいな。還暦のクセしやがって。


そうそう、何日か前には、私の友達と呼べる人は全て総動員、
あわせて6時間くらい、一日中、電話にしがみついた事もあった。
電話線の向こうで、それぞれが発する言葉に、私は必死でヒントをさがす。
サポーターも探す。


少しずつ心細さが、覚悟と共に、
なんでもない自然体の私と共に減っていくといいと想いながら。


ともあれ、電話線の友たちよ。新たなお方も含めて、「使い回して」なんて悪い悪い。
でも、ここは辺境の地。電話線とネットがつながり作りのツールでもあり、原点でもある。

どんなにか、昨晩、彼女の表情を見たかったろう。
その声よりも、表情が語っていた事を私はもっと知りたかったろう。感じたかったろう。
それでも、私は「肉声」から始める。たとえ、すぐに会えない距離にいても。


でも、最近ではとびきりの訪問者も、まっ、いろいろとある。
ヒデコの努力のたまもの。ものすごい地道で確実な努力には頭が下がるもの。
でも、番組は私も出てるしね。
うむ、まだ「使い回している」な。
あの映像の向こう側からの声を、まず。まず。

「使い回し」なんて、表現、また妙なケイコ節、ご容赦。

ケイコ
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