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MIHOミュージアムと、老い話(前の晩、前の前の晩と続けて書きました。遡って見てね。そっちはケイコの文ですよ。)

cosmos.gif

最初から、12月5日の、「土偶・コスモス」展に行くために
今回の計画を立てた。
そうだ、粘土も買わねばならない。

久しぶりに、双子の娘の一人、大津のハナの家に行き、
二人で、信楽に土を買いに行った。

ずいぶん久々の、親子の時間を過ごした。
ぽつりぽつりと話すのも、悪くはない。

この娘の、人生をふと思う。
大病したのに、よく元気にはたらいているなー。


土を買った後に、MIHOミュージアムの
「土偶・コスモス」展に二人でいく。

土偶への原始的な古代人の表現にほっとする。
赤く焼けこけた土色は、やはり好きだ。
座り祈る土偶は、メキシコの像にそっくりで驚く。

翌日、もういちど、MIHOミュージアムで講演があるので
信楽の山奥に車で走り、登るのはちょっとしんどいが、
私一人で、早朝から出かける。

MIHOは、宗教団体が経営する立派すぎる博物館だ。
展示されているモノはすばらしいが
その展示の態度は、どことなくペルーにあるような
形式的なあでやかさに重きを置く展示と、感ずる。
ひとつひとつのモノの存在理由より、展示に力を入れすぎていることに
どこか違和感が起きるのは、私ばかりか。

こんな山の中なのに、驚くほど、入館者がいる。
団塊の夫婦が、こんな場所で楽しんでいるのか-。
それも不思議。
お金もありそうだなー。

ところで、ホームページによると、
1時30分からの講演で
整理券をもらって入場する事になっているから、
12時半に入ればいいだろうと、
付近で時間をつぶしていた。

信楽市の第3セクターの
田代「高原の郷」によってみる。
そこに陶芸教室があって覗く。

指導員の80歳の老人が、ストーブの横に腰掛けていた。

彼は、別の仕事を65歳に退職した後、
老人大学で、焼き物を学び、その後、信楽で焼き物の指導も受け
作陶室で、10年ほど指導をしているようだ。

老いと焼き物について、語っていた。
人々は、老いるまで、老いるとは何かを知らない。
次第に、意欲をなくし、健康を失い、体力も失う。

陶芸では、作りたいモノは何か、これが最も大切だが、
老いで、次第に、失う様々な力を彼は、寂しいと言う。
酒も飲めなくなるし、食も余り進まないという。
通勤も、次第に大変だが、四季の移り変わりに心が躍るそうだ。

私自身は、80歳になったこの人ほど、老いへの思いは激しくない。
だが、「死」をどう受け入れるのかどう死んでいくのかぼちぼち思い始めている。

彼は男だから、体力の衰えは、私より遅いだろう。
私はちょっとした肉体労働で、果たしてこれから、焼き物で、どう生きていくか考えることが多い。

だが、私は若いときから、作りたいモノがはっきりしていたから
今も、作りたい表現欲求は、余り衰えない。
誰かに手を貸してもらえさえすれば、まだまだ仕事をしたい。

ただ、多くの若者ー30代くらいまでの人間が、
少しも「老い」で何が始まるかしらされていないのは、日本の損失に思える。
いや、老いを感ずるチャンスがあまりにもないのだろう。

たくさんのことを獲得した老いた人間から、
若者が学びたいと思わないのは、
「老い」で何を喪失するか知らされてないからだ。

この裏日本で、「孤立」し、「孤高」であっても
伝えるチャンスがなければ、財産は捨てるだけかもしれない。

人によるが、次第に、喪失や忘却が始まり、もったいないばかりではないか。

このおじいちゃんと話せて良かった。

MIHOミュージアムに行ったら、100人の参加定員を超えて
講演を聴くことができなかった。
入場料を払って、
二日も行ったのに!
講演の担当者が、自分の財布から、入場料を返却したのは
とても、変な団体だと思わずにいられなかった。

実は、帰りに、近江八幡の「ボーダレスアートミュージアムNO-MA」によった。
ツイッターで友達になった、学芸員が、企画している「~障害のある進行形~」展によれた。
私には、こちらの展示の方が、ずっとものそのモノ、人が作ると言うことを大切にしていると思えた。
1月20日まで開催されている。
人間を、忘れたら駄目だよ。アートは。


ところで、今回娘が、私の老いの状態を少し感じてくれたかなー。
運転は、若い!っていてくれたけど。

ヒデコ

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| ベロ亭から | 17:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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