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帰宅するや、ヒデコが病気

本当にホントに、相方のヒデコは、このかん、そう2ヶ月か3ヶ月のあいだ、
実に誠実に、実にたゆまず、歩み続けていて、
昨夜、一足も二足も遅く、私ケイコが関西から帰り着いて間もなく、
お風呂から出たら急に具合が悪いと言い出して、
私は朝方の5時に寝たのですが、
もう、耐えられない、これは絶対医者に行かなきゃー、
というヒデコの声に、4時間睡眠で市内の病院に車を走らせました。

幸い、マイコなんとかとかいう感染はなく、
ひどい気管支炎と、喘息の前駆症状くらいかなあ、という診断。
でも、今も38度8ぶの熱で、うなったり眠ったり。
お薬でか、弱っているせいか、食欲もなく、胃も痛がったり。

良かった。4時間睡眠でもなんとか、こうやって看病できる体力が戻っていて。
人の面倒をみるなんて、いわゆる心の問題でない場合は、
きわめて苦手なワタクシメですが、いざとなると力は出るものですね。

それに、喘息はやっぱり怖いです。
皆さん、彼女があんまり「元気に」張り切ってあれこれしているし、
様々なおつきあいにも、まあ丁寧にさりげなく余念がないし、
彼女の事実上の体力的状況というのは、余りご存じないかもしれません。
うーむ、シータンはよく知ってるだろうなあ。
あんなに最近はいつも、手伝いに来てくれてるからなあ。

23日から昨日12月1日まで、1週間余りの関西滞在。
またまた、なかなかのスケジュールでしたねえ。

まずは、24日の講演ならぬライブトーク。
いやいや、どっちが突っ込みかボケか判らない漫才説も。
これについてはいずれ詳しく。
そして、薬物依存の回復にあたる、
ダルクの子育て中の女性向け講座に2日間。

27日は昼間、長居公園を一人しみじみ歩きました。
すっかり変わった公園の森には、
ギター囲んで、カラオケ大会をする初老の一団も、
サックスの練習をする若者もいました。

そして、夜、神戸へ。
ダルクの講座は私一人の選択だったので、
一足先に神戸に行っていたヒデコと合流。

息子の入院先に出向いたり、これからのことを、息子のパートナーや、
すでに「こよせへの森」構想に、最年少11歳にして、
自ら、そう自分から進んで賛同してくれている息子の息子と共に、
楽しく過ごしたりもしながら、それとなく大切な話もしたり、
もちろん、息子のパートナーとは、
かなりつっこんで話したりが、3晩は続きましたなあ。

もちろん、病院にも行きました。
いろいろありました。
そんなに簡単に書けません。
書きたくないんじゃない。
ただ今はまだ、ヒデコの看病優先。
これについても、またいずれ。

そして、30日。私は私のケアにまわりました。
新大阪の漢方専門の上野クリニックに行って、
先生にあの番組のDVDを見ていただいたことで、
この先生とも次の段階に入ったかな、という確実な手ごたえを感じました。

それまで、涙ひとつ流した訳ではなかったのに、
神戸から新大阪に向かう車内で泣けちゃったんだなあ。
そうしたら、涙しながら診察室に入っていった私に、
クリニックの皆さん、そして先生が、いかに適切にやさしく、
必要な一言一言を投げかけてくれたことか…こういうときは身にしみます。

とたんに、冷静で心静かな私に戻っていました。

昨夜は、北陸線の特急に乗る前に、
24日の講演の主催先でもある、発達障害を持つ大人の会、
の40代のある女性にもお会いしました。
ご本人も旦那さんも、お子さんも自閉がある方。
話は乗りに乗りましたが、つらい瞬間もありました。

でも、私は持ちこたえました。
私達二人の講演も、
薬物依存のダルクの講座の凄みにも、
揺らいでは我に返る、病気の息子にも、
息子を支えつつ、距離を保って伴走しようとする息子のパートナーとも、
それをじいっと観察しつつ、思春期初期に突入して、
かなりなことも理解しているお孫君にも、
入院中の病院の主治医にも、
10年以上息子を診ているのクリニックの主治医にも、
それから、
私自身の心身の調子にも忘れず、
ちゃあんとに向き合いました。

そうして帰宅。深夜。
相方はとうとう調子を本格的に崩した、という訳です。
私の帰宅をまるで待っていたかのように。

病院に奔走し、薬をもらい、食事をつくり、寝不足の体と、
関西を走り回って、筋肉痛で痛む背中や腰をさすりながらの看病です。
少し切ない。少しさびしい。
でも、なんだか、ほっこりあたたかい。

良かった。マイコなんとかでなくて。
喘息に本格的になったり、肺炎になったりしないようにしなきゃーね。
ケイコよ、ちょっとはがんばれよ。
いやいや、相当がんばってもいますよ。
息子のことやら、自分のことやら、のえのことやらにはね。

でも、相方のことでは、意外にがんばっていないかも。
こうやって本当に寝込んでいる彼女を看ていると、
なんとも言えない気持ち。
いつもご飯作ってくれてありがとう。
いつも、私のどうにもならない気持ちを受け止めながら、
ハードな仕事をやりきり続けてくれて、ありがとう。

さびしい気持ちにさせたりしている時もあるかもね。
私が私である以上は。

でも、そのこと、24日の講演では、かなり出せたよね。
アンケートに書かれた、ある人の感想にこんな感じのがあって笑えたもの。

こんなにお二人が違うのに、こんなにちゃんとに関われていることに、
それでいいんだ、と思えました、とかなんとか。
いつも私達の関係って、きっと周りから見たら、
霧の中、幻想の中、
夢の中、秘密の中、
でも、出しちゃいましたよ。
24日に。

だから、そのあとのちょっとばかりハードな日々も乗り切れたし、
だから、今も乗り切れているのかも。

はは、今日は理屈っぽくないケイコでした。
いやいや、けっして、自分のこと、理屈っぽいなんて思ってないくせに、
こんなこと書くんです。私って。

さてさて、夕飯は何を作ろうかな。
たまっている洗い物、どうしようかな。
洗濯物、干していないの、どうしようかな。

キャリーバックを関西中押し続けて出た背中の筋肉痛、
貼り薬で良くなるかな。
ちょっとまだふらつくけど、気がついたら9000歩、歩いていた日も、
そういえばあったんだっけ。

ぼちぼち、冬の只中に入ったベロ亭で、私は私の生活に、
弱ったヒデコの顔を見ながら、戻っていってるところです。
そう、この静けさのなかで。
静けさの森の中で。

ケイコ
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