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なんということもなく日常

なんということもなく、日常がつづいています。

二日前にわたし、ケイコが、どう、のえの一年ちょうどを過ごすかで、
かなり混乱したこと、
二週間前に、ヒデコが、「人生の転機」となるような手術をしたこと。

そんなことも過ぎて、
とくに今日は、ヒデコの手術から二週間ということもあり、
なんということもなく、つづく日常が不思議といとしいのであります。

ずいぶん良くなってきた、と、今も寝る前恒例の「可視光線」をしながら、
やっぱり二週間、と、穏やかに言うヒデコの声を後ろに聞きながら、
なんということもない、
そんなことを書いてもいいやろな、
と、
珍しくパソコンに向かいだしたわたしです。

ていねいに、なんということもない日常を過ごしていると、
それはまるでおさんどんと、三度の食事にほぼ費やされているようにも思います。

食をていねいにしていくこと、
これはなかなか、ゆるやかな時間と、ゆるやかなエネルギーを必要とするようです。

おとといは、
そんなこんなで、
なんにもしていないようなわたくし、がアップになりまして、
アップアップしてしまったわたしだったのでした。

生きているだけでも、すごいことなんだよね。
そう胸に落とすのは、けっこうむずかしいことなんですよ。

ヒデコはゆっくり過ごすといっても、
けっこうやるべきことはやっていて、この性分は変わらずつづくんだな、
と、思わされます。

相当ゆっくりはしていますよ。
それはそれは。

でも、私に比べればどうしても、ちゃくちゃくと、という感じが感じられてしまうのです。

わたし、なにか、ちゃくちゃくとやってるでしょうか。

そうです。

三度の飯、
これをちゃくちゃくとやっている。

そして、ぐっすり寝る。
これもちゃくちゃくとやっている。

ほかになにを、ちゃくちゃくとできるのか、
ぼちぼち思うのですが、これもまたむずかしいところです。

なんということのない日常は、
かなりやるせない思いも背景にしています。

はじめる、ということのむずかしさ、をかかえて、
わたしは、いつも始められるように見えるヒデコとともに、
始めない人生、
ゆっくり寝て、三度の飯を食らう人生をなごんでいるかのようです。

なんだ。なんだ。
なにを書いているんだ。

なんということない日常なんかではないではないか。
いいえ、本当になんということなんかない日常に、
なんということなんかない種子をはらんで、
ほろほろと生きている時間。

書くべきことはありませんが、
なんということのない日々だけは
ほろほろと過ぎて過ぎて、
わたしはかすかに、ゆっくり起き上がっていくのでしょうか。

ケイコ
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